さて昨日に続いて古代エジプト展
いよいよ死後の世界のお話ですよ!
こちらは美しいミイラのマスクです
色もデザインも見事ですね★
そして描かれている絵にも意味があるようです
こちらの女性が入っていた棺桶で
カルトナージュ棺といってミイラを保護するものだそうです
皆さんご存知のようにエジプトでは
人間は死後の世界に行って生まれ変わると
信じられていたので
次の世界でも幸せに暮らせるように
こうやって丁寧にミイラにして葬られていました
そしてお墓にはミイラだけでなく
さまざまなものも一緒に入れられていて
有名なのが「死者の書」です
死者の書も展示されていました
棺にも同じような絵が描かれていますが
これが死後の世界に導いてくれるアヌビス神です
死者の書には、亡くなった人の名前が書いてあって
死後の世界で迷わないように
道案内が書いてあるそうです
いろいろな関門がいくつかあるようなのですが
12の神様か関門があって
生きていた頃のことを尋問されるようなので
そこで嘘をつかず、正しい行いを説明し
クリアした先に真理の女神マアトと天秤があって
死者の心臓とアマトの羽を天秤にかけて
これがバランスを保てば天国や来世へ
天秤が傾けば、転生できないとされいたそうです
そのシーンがこちらです↓
だからミイラは心臓だけは残されているのです
ここだけ聞いても閻魔大王様のお話に非常に似ていますね
心臓(ハート)は心なのです
死んだときに持っていけるのは皆さん、心だけなのです!!
ガビーーーン!!大変なことです( ゚Д゚)
今さらこの腐った心をどのように清めたらいいのやら…絶望っす
ここまで観ただけで
紀元前一千年という、かなり前の時代の文化なのに
相当レベルの高い教養、文化のなか生きていたことが分かるだけでなく
現代よりも「何のために生きるのか」
「死んだらどうなるのか」という人間観がより明確であったこと分かります
それも特権階級だけでなく、
庶民のレベルまで同じように浸透しています
死者の書はDXとかAIにかまけている愚かな現代人の私たちに
もっと大切な本質的なことを教えてくれるために
こうやって太古の時代から蘇って伝えてくださっているような気がしました
皆さんの厳かな死や棺に畏敬をもって
伝えてくださることを受けとめたいと思いました
もう私は最後のほうでは
棺桶なのに阿弥陀菩薩の仏像のように見えてきて
拝みたくなってきました
ぜひ、興味ある方は4月4日まで開催中ですので
密にならないように
行ってみてください
そして大切なのは、金や時間や仕事や人じゃないです
一人に一個の「心」だけです
私が忘れて毒舌吐いていたら「おい!死者の書」
って目を覚ますように声かけてください!
2021年4月4日まで江戸東京博物館にて開催
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